2023年12月4日月曜日

11/24-26 Sunshine Valley and Pasayten River

11/24 Day 1
10:05 PM バンクーバーを遅めに出発。

11:52 PM 渋滞もなくHwy 1でHopeのマクドナルドに到着。Hwy 1は途中、濡れた路肩が凍っており、タイヤがわずかに滑ってとても運転しにくかった。怖かったので80km/hで流す。外気温は2-4度くらいだったと思う。Falken WildpeakのMTタイヤなのでicyなコンディションは苦手。ToyoのOpen Country MTよりは何倍もマシ。

Hopeで給油。ディーゼルヒーター用にもタンクに3Lほど追加。標高は1,000m以上で寝る予定なので、かなり冷え込むはず。

12:38 am Sunshine Valleyに到着。ライトで照らされた夜道は凍ってきらきらと輝いている。10 kmくらいSumallo River Forest Service Roadのオフロードを走っていく。夏に一度来たことがあったので、なんとなくの土地勘があり、夏にキャンプした場所にクルマを止め、テントを広げることにした。外はかなり冷える。雪はなかったが土が全て凍りつきとても硬い。

テントを広げ、クルマからディーゼルヒーターを出したところ、灯油が漏れていた。さらにタンクから漏れた灯油が燃料ポンプとラインにもかなり付着してしまった。一旦、中を出してすべて拭く羽目に。。チャイニーズクオリティなので致し方なし。灯油を目一杯いれすぎなのと、オフロードで揺れて漏れてしまったのだろう。別のタンクに入れることを検討しよう。結局、この日は眠りについたのは2時前になってしまった。

移動距離: 176 km
総移動距離: 176 km
寝た場所: 49.23228, -121.23383 標高 893 m

11/25 Day 2
9:00 am頃 昨晩が遅くよく眠った。快晴。近くの山には雪が見える。火を起こし暖を取る。朝、コーヒーを淹れようとしたところ、プロパンのガスを持ってくるのを忘れてしまった。。Hopeまで戻って調達しなければ。

10:00 am頃 Sumallo River FSRを戻りつつ、分岐した道を標高1,000 mくらいまで登るとあたりは一瞬にして一面の雪景色に。道は少し融けた雪で氷のような状態。多少滑るがトラクションはまだまだある。快晴の空に雪が反射して、今年一番美しい景色が広がる。少し標高を上げてキャンプしたほうが良かったかもしれないとも思った。

雪と凍てついた氷の道に朝日が差し込む

12:25 pm Sunshine Valleyに戻り、Hwy 1でHopeへ。山を超えるだけなので、20分くらいだ。ホームセンターでプロパンを手に入れ、マックで昼ごはんにする。

1:13 PM Hopeを出発しHwy 3でEast gateを目指す。

2:10 PM East gateのガソリンスタンドにつく。East GateはHopeとPrincetonにある本当に小さな集落で、この村には一軒のガソリンスタンド兼何でも屋(General Store)があり、おばちゃんが切り盛りしている。昔はレストランがあったようだが今はない。いくつかのキャビンがあるだけ。東へ向かう旅人が給油のために訪れる場所だ。ちなみに、ここで給油するためにはおばちゃんに話しかけて、ポンプを動かしてもらう必要があり、クレジットカードの場合、多く払った分は「現金で」戻ってくる。キャンプ用の薪は昨日すべて売れてしまったらしく、残念。

East Gateにあるガソリンスタンド

East Gateからすぐのところに、Pasayten River Forest Service Roadが始まる。Pasayten Riverは隣国アメリカのワシントン州から流れ込む川で山道は国境のギリギリまで続いているよう。標高が少し上がると一面は雪景色に。ここでタイヤの空気圧を15 PSIに。20 cmくらいのパウダースノーの上を注意しながら進んでいく。十分にトラクションもある。雪が降るとなんでもない山道が美しく輝き、その中を永遠に進んでいきたくなる。

3:00 PM 頃 Pasayten River沿いに開けた場所を発見したので、ここでキャンプすることに。すでに西日に陽は傾き始めている。これから気温はどんどん下がっていくだろう。川の浅瀬はすでに凍り始めていた。美しく凍てついた雪景色がどこまでも広がる。夕飯は鶏肉で水炊き。それから赤身の牛肉を焼く。

日が落ちるとマイナス5度まで下がる

移動距離: 124 km
総移動距離: 300 km
寝た場所: 49.05809, -120.55282 標高 1,112 m

11/26 Day 3

8:30 AM 起床。ディーゼルヒーターのおかげでテントの中は快適だったが、外は凍てついている。外気温はマイナス10度。最も寒い中のキャンプになった。あらゆる水分が凍りつき、ペットボトルの水やウォータータンクも凍っている。火を起こしとにかく暖を取る。インスタ味噌汁を朝ごはんに食べる。陽が差し込むまでとにかく寒いがきれいな朝だ。

朝は-10Cまで冷え込みすべてが凍りついた


凍てついた大地

11:30 AM 頃 片付けてキャンプ地を出発し、さらに川沿いを進みアメリカとの国境付近を目指す。標高がさらに上がりパウダースノーは深くなる。どこまで行けるだろうか?結局、1,356 mまで登ったところで、時間もあるので引き返すことに。残念だが、またここに戻ってきたい。次はもっと雪が深くなっているだろう。流石にJeepでも厳しいかもしれない。
誰もいない雪山に快晴が広がる

1:30 am 昼ごはんにラーメンを簡単につくり食べる。トレイルを下り、Hwy 3の入り口まで戻る。タイヤの空気圧を戻す。

2:06 pm East Gate出発。

3:11 pm Hopeのマックで休憩。

5:26 pm Hwy 1は渋滞なくスムーズに家についた。

移動距離: 258 km
総移動距離: 558 km


2023年10月30日月曜日

Elaho river Oct 27-28 2023

 Oct 28 8:07 pm Squamishに向けて出発。

9:20 pm ダウンタウンのガスに到着。外気温は4度ほど。霧で湿度が高いせいかそこまで寒くない。薪と水を補給。

10:49 pm Squamish River FSRを北上し、キャンプできそうな場所を探す。 途中の道で、大きな鹿かElkに遭遇。2mちかくあった。最初、近くのrec siteを目指したが先客あり。土日が晴れる最後だからだろう。月が明るく、山頂に積もり始めた雪が見える。14 km upあたりのElaho Riverのほとりに場所を発見。ここをキャンプ地とする。外気温はマイナス1度。テントを広げ、ディーゼルヒーターをつける。ちゃんと動いてる。温かい空気がテント内を充満させている。快適だ。自作のポータブルバッテリー(600Wh)は問題なく動いている。テントがあまりに暖かくすぐに快適に眠りについた。

Oct 29 9:15 am 快晴。外気温は相変わらずマイナス1度ほど。外は霜が降りて地面と草木の露が凍りついている。バッテリーをチェック。1%程度しか減っていない。灯油は4cmほど液面から消費しているがメモリがないので、正確にどれほどか分からないが、この調子なら3日は余裕で持つ感じだ。山に朝日が遮られなかなか気温が上がらない。クルマの中で寝ていた犬もこの寒さは余裕の様子。寒いので、インスタント味噌汁を飲んで、コーヒーを淹れ、それからまた温かいテントの中で休む。川の向こう岸にそびえ立つ山には雪。そして滝が凍りついている。快晴で美しく張り詰めた空気。

美しく晴れた冬の朝

11:30 am 頃 川へ降りてだらだらと散策。近くに釣り場を探したキャンパーが来る。何が釣れるのだろう。どうもキャンパーよりも釣り人がこのシーズンは多いようだ。昼に中華の牛骨ラーメン。ディーゼルヒーターを使う副次的な効果は、乾燥した空気が絶えずテントの内部を満たすので、結露が全くないことである。いつもテント内が朝起きると結露するので拭き取るのが大変だったが、その心配はなさそうだ。

草木は凍てついていた

2:30 pm 頃 30 km upあたりまでクルマを走らせ、その後は帰路。Fox&Oakでコーヒーとドーナツを買ってだらだらと過ごす。

4:30 pm Hwy 99でバンクーバーへ。渋滞がなく5:40 pmごろに帰宅。

総移動距離 274 km

ディーゼルヒーターの改善点

(1) 燃料タンクの弁からクルマの揺れによって灯油が微妙に漏れる: これはamazonでマシなvent capがあるのでそれを使ってみる
(2) ディーゼルヒーターを安定してクルマで運ぶいい位置を見つける: 後部座席で固定したい
(3) ディーゼルヒーターの作りが適当で、あまり安定感がない: もう少し下を支える木を固定する部分を工夫する

2023年10月9日月曜日

3 days camping trip to Princeton - Day 3

 Oct 8 2023 - Day3

7:00 am頃、クルマの中で寝かせていた犬が起きて鳴いたのでテントから出てトイレをさせて周りをしばし散策する。氷点下のような寒さではない。一旦火を起こしてコーヒーを入れるがまだ眠いので二度寝する。

美しい白樺の紅葉

9:34 am 二度寝から起きて朝食。パンに卵焼きとチーズを挟んで食べる。快晴の秋空が今日も広がっている。ゆっくりと支度をして片付け。さて昨日は四駆がないと登れないかと思ったこの先のトレイルは歩いてみると全く問題なさそうだった。橋の壊れたYoungsberg Roadのすぐ横に枯れた川と土手を登れる場所があるのでそこからKettle Valley Roadへ進む。4 kmくらい牧草地帯を縦断する道を進むがほとんど道はメンテナンスされておらず、木が生い茂りクルマに枝が無数に擦れる。そして昨日発見した廃墟の前に差し掛かる。誰の家だったのだろう。外壁の状態はよく二階建てのような作りだ。

Kettle Valley Roadの眺め

廃墟となった家が牧草地帯にひっそりと佇む

11:22 am Kettle Valley Roadは、残念ながら廃墟から少し進むとゲートがありこれ以上は先進むことはできなかった。このさきは牧場として今も利用されているのだと思う。来た道を引き返し、Youngsberg Roadを東に進み、いくつもの湖が近くに点在する場所を目指した。道の状態は悪くなく、紅葉が美しい。

12:01 pm Jonny Lakeに到着。三連休なのに誰もいない。Rickey Lakeとその先にあるClifford Lakeに立ち寄り、眺めの良さそうなRickey Lakeで昼ごはんに休憩することにする。数台のクルマとすれ違う。このあたりは湖が点在しているので湖は一家に一つという贅沢さだ。レトルトのジャンバラヤに焼いたソーセージとトマトを乗せて食べる。うまい。火を起こしだらだらと過ごす。

3:00 pm頃、片付けて来た道とは反対側から山を下りハイウェイを目指す。Youngsberg Roadを進みそしてPike Mountain Forest Service Roadへと合流し、そしてSummit Lakeのすぐ横に出る。12度と気温は暖かく、この道は最高の眺めだった。紅葉で美しいダートが続いていた。10 kmほど走ると舗装路へ。ハイウェイ5a (Merrit-Princeton hwy)で40 kmほど走り、Princetonへと向かう。

4:09 pm Princetonで給油とおやつを買う。その後、泥だらけになったクルマを洗車して泥を落とす。泥とサビが固着すると整備のときに本当に苦労するので、オフロードを走ったあとはなるべく早く綺麗にしておくのが大切だ。さて旅もいよいよ帰路だ。バンクーバーまでは300 kmほどだ。まずはいくつもの山を超えるHwy 3でHopeまで。

5:42 pm Manning ParkにあるLightning Lakeで休憩。さて家までがんばって運転しよう。

8:21 pm 長旅を終えて無事帰宅。Hwy 1は渋滞に捕まることもなく帰ることができた。

  • 移動距離 361 km
  • 総移動距離 701 km

3 days camping trip to Princeton - Day 2

Oct 7, 2023 - Day 2

7:00 am頃 足先が冷えて起きてしまう。テントのはしごと外においておいた靴が凍っていた。一旦テントから降りて犬をトイレさせる。気温は-3度くらい。とにかく寒い。すぐにテントに入りもう一度寝る。

9:44 am 二度寝から起きる。太陽がようやく山を越えてこちらを照らし始める。まだ影になった土や草は霜に覆われている。火を起こし暖を取る。コーヒーで身体を温める。日が差し込んでくると青空が広がり、自分たちが美しい山の中にいることを初めて認識する。前日の夜中では、あたりがどんな場所なのか検討もつかなかったからだ。紅葉とアカマツ、そして澄んだ秋の青空が綺麗で、だらだらと午前中を過ごし、テントをしまいPrincetonの中心まで向かう。すぐそこだ。

テントの結露した水分が凍っていた

朝起きると秋の美しい晴れが広がった

12:12 pm 40 kmくらい走りPrincetonに到着。給油。Coalmontへと向かう。Coalmontまでは20 kmくらいですぐについてしまう。この町もまたゴールドラッシュで金鉱として栄え、そして衰退した町の一つ。ここにあるGranite Creekにも1900年代に建てられた家が残っているらしく、見てみたかった。Granite Creek Recreation Siteへと向かい、昼ごはんに。とんこつラーメンとソーセージ。

2:54 pm Granite Creekに立ち寄る。美しい紅葉の中、いくつもの小屋とそして1,900年頃に建てられたホテルの跡地がある。鉱山で働く人たちが寝泊まりしていたところだ。

100年以上前に建てられた家がまだ残っていた

3:24 pm さらに北を目指し、Tulameenという集落へ到着。Otter Lakeの湖岸ででしばし休憩。Coalmont Roadをさらに30 kmほどすすむ。

4:19 pm Youngsberg Roadを進もうとするが、どうも橋が流されて道がなくなっている様子。ところが川は干上がっているので、川を下りてみるがこの先の状況が分からないので今日はここまで。ひらけたいい場所があるのでキャンプすることに。後で調べてわかったが、どうも橋が流されて一応作り直す計画らしいが未定とのこと。閉鎖されていることになっているが、実際には枯れた川を渡ることができる。

紅葉した白樺が広がる森でキャンプ

5:54 pm 夕飯は鶏肉の鍋。締めのラーメンで温まる。昨晩ほど寒くなかったが冷えてくる。

10:00 pm 早めに寝てしまった。

  • 移動距離: 95 km
  • 総移動距離: 340 km



3 days camping trip to Princeton - Day 1

世の中はThanksgivingの三連休ということで、二泊三日のキャンプへ。今回はBCの東へ300 kmくらいにあるPrincetonという人口3,000人くらいの小さな町を拠点に、これまで行ったことのない山奥の村と周辺のトレイルを探検する。

Oct 7 2023 - Day 1

9:35 pm 仕事を終えた金夜。夕飯を食べてから準備開始。スーパーで必要な食料などを買い込む。Tim Hortonsでコーヒーを買って出発。

11:23 pm Hwy 1は遅い時間もあって渋滞もなく順調にHopeのマックに到着。途中、100 km/hくらいで走行中、ルーフトップテントで重心が高くなり風に煽られ運転しにくい。

11: 40 pm Hwy 3に乗り換えて更に東へ。Sunshine ValleyとEast Gateを通過し、100 kmくらい走る。

12:55 am Copper Creekに到着。誰もいないだろうと思っていたRec siteには三連休ということもあり、すでに先客が。そもそも4つくらいしかサイトがない場所。仕方なく真っ暗の中、Placer Bridge Forest Service Roadを上り、寝られる場所を探す。数キロ登ったところで、良さそうな場所を発見。ルーフトップテントを素早く広げて、寝ることにする。とにかく寒い。4度しかない。頭上には無数の星がきらめいている。すぐに眠りにつく。

  • 移動距離: 245 km
  • 総移動距離: 245 km

2023年10月4日水曜日

Camping trip around Carpenter Lake (Lillooet BC)

フロントアクスルの交換を終えて初めての週末。夏の間、山火事がひどく近づくことのできなかったバンクーバーから北へ300 kmほど離れたLillooetへ向かい、長距離の高速走行と四駆の必要ない簡単なダートとオフロードを走りキャンプすることにした。およそ一ヶ月ぶりのキャンプだ。前日の夜に修理のためにおろしていたルーフトップテントや道具類をクルマに戻す。Oct 1-2の一泊。

Google Mapでは出てこないがPembertonからLillooetはこのように一筆書きのルートがある

Oct 1 2023 (Day1)

7:40 am Vancouverを朝早く出発してガソリンを満タンにし、hwy 99に乗り北へと向かう。ハイウェイに乗るまでの道は渋滞もなく快適。

9:31 am 2時間弱でWhistlerまで走りGreen Lakeで休憩することに。気温は5Cとかなり寒いが秋晴れが本当に綺麗だ。途中の山の頂上には新雪が少しずつ見えてくる。

10:10 am Pembertonにすぐ到着し、犬と人間のトイレ休憩。AG Foodで水や鶏肉など必要なものを買い込む。このままhwy 99を北上し、Lillooetまで向かうことにする。距離は100 km大したことないが、ここからハイウェイとは呼べないような片側一車線、急カーブの登り坂が延々と続く。Pemberton-Lillooetはおよそ一時間半くらいだ。多くのカーブは20 km/h制限なので、下道よりも速度が出せない(出しようがない)。ちなみにPemberton-Lillooetの間は人間が住んでいないので、この100 kmの間では給油できないので注意。

11:34 am ハイウェイ沿いに見えてきたDuffly Lakeに到着。秋晴れで雪山が湖に映り込み、最高の景色だ。View pointに適当にクルマを止めて、オーニングを出してさっとラーメンを作り昼ごはんにする。

新雪が山を覆い始めた

1:25 pm Lillooetの数キロ手前のSeton Lakeは立ち寄りたかったポイントの一つ。雲が陰り始めていたがエメラルドグリーンの湖が広がる。湖岸には海から遡上して力尽きたトラウトやサケが大量に死んで腐敗臭が漂っていた。秋が終わろうとしている。ほとんどはクマに食べられたのだろうか。それにしても400 km近く海から遡上してこうして生まれた故郷に戻ってくるのはすごいな。体はぼろぼろに傷つき、鱗が剥がれて白くなってしまったトラウトが何匹も浅瀬を泳いでいた。初めて遡上した魚を見ることができた。

長旅を終えて力尽きたトラウト

1:53 pm Lillooetにようやく到着。1年半振りくらいだろうか。潰れたパン屋は相変わらずfor saleのまま。潰れたスーパーはなぜか営業を再開していた。ここで給油。ここからhwy 99を降りてBridge River Roadを使ってさらに東にあるCarpenter Lakeとその先にあるGold Bridgeという集落を目指す。このあたりで疲れたところでキャンプをしたいところ。Carpenter Lakeは巨大な湖で東西に70 km近くある。Bridge River Rdは途中から舗装路ではなくなり、砂利と土のダートへと変わっていく。Bridge Riverを走り続ける。道のすぐ脇は数百メートル下を流れるBridge Riverへの崖となっている。

美しいダートがどこまでも続く
3:55 pm 途中で休憩を挟み、湖岸を走り、Carpenter Lakeの端に到着する。BC Hydroがここで水力発電をしているよう。湯を沸かし、インスタントコーヒーを入れてしばし湖岸で休憩。ぼちぼち夕飯とキャンプ地を探そうということになる。

5:33 pm Carpenter Lake RoadからMarshall Creek Roadに入り、そこから10 kmくらい進む。二駆でも問題なかった。よかった。途中、何頭かの牛に遭遇。Marshall Lakeという小さな湖岸沿いに3つだけ机のあるcamp siteを発見。誰もいない。ここをキャンプ地にしよう。のどかな場所だ。寒いのでさっそく火を起こし暖を取ることに。およそ半年ぶりの焚き火だ。燃える薪をただぼーっと見つめ、パチパチと薪が燃える音に耳を傾ける時間が続く。ルーフトップテントを広げる。夕飯は、鶏肉で水炊き鍋。締めはラーメン。身体が温まり冬には最高の料理だ。どんどん気温が下がる。おそらく明け方には5度くらいになるだろう。薪を燃やし続け暖を取る。土だらけの犬の足を洗い、後部座席で寝かせる。11時頃には大人も就寝。

  • 移動距離: 354 km 
  • 総移動距離: 354 km

Oct 2 (Day 2)

7:00 am 起床。寒いのでさっそく火を起こす。雲の隙間からほんの10分くらいだけ朝日で湖が薄い赤色に染まっている。湖面には靄が立ち込める。だらだらと片付けてCarpenter Lakeを更に西へと向かう。

11:12 am Carpenter Lakeの端にある小さな村Gold Bridgeに着く。Wikipediaによると1900年代にBCで最も金が多く採掘された炭鉱で、その後掘り尽くしてほぼゴーストタウンとなってしまった場所。しかしながら村にはモーテル、General store、そして野ざらしになったEssoのガソリンスタンドがあり、およそ40人が生活しているらしい。無人のスタンドで念のため給油しようとすると、おばちゃんがタンクの蓋を開けて棒を差し込みなにか作業している。別にガススタの店員ではない。なぜかよく分からないが、月に一度タンクの中のガソリンの残量をこうして測っているらしい。初回になぜかIDを発行する必要があり、その使い方を丁寧に教えてくれてとても助かった。その発行したIDはべつに必要ないのだが、そのステップを踏まないと給油ができないのだ。あとでわかったことだが、Gold Bridgeの数キロ先にあるBralorneは完全に廃墟となったゴーストタウンで、誰も住んでいない場所のようだ。またその先にはPioneer mineという閉山した金鉱もあり、ぜひまた訪ねたい。

Gold Bridgeについた頃から雲域が怪しくなり、雨が降ってきた。地図を見るとHurley River Forest Service RoadがPemberton Meadowまで70 kmほどの山道で繋がっていることがわかった。これを使うとhwy 99で2時間以上かかる道が1時間くらいで山越えできてしまう。道がどれくらい荒れているのか、四駆がないと登れない急斜面があるのか分からないがガソリンは十分にあるので、引き返すことも念頭に行ってみよう。剥き出しの岩が多くある場所もあり標高は最高で1,384 mだったが、二駆でも問題なく走破することができた。雨量がかなり多かった。その後Upper Lillooet River Forest Service Roadへと合流してようやく舗装路 (Pemberton Meadow Road)へ。

12:54 pm 雨もひどいのでマクドナルドで昼ごはんにする。

1:39 pm Hwy 99で帰路。まだ昼なのでひとまずSquamishまで行くことにする。

2:56 pm SquamishのFox&Oakでコーヒーを飲んで休憩。ドーナツも美味しいがシングルオリジンのドリップコーヒーがうまい。そしてバンクーバーへ。

4:37 pm 帰宅。一泊ではもったいないようなエリアだ。また雪が降る前に掘り下げる必要あり。フロントエンドを作り直したジープで657 kmを問題なく走り切ることができて一安心。

  • 移動距離: 303 km
  • 総移動距離: 657 km



2023年9月28日木曜日

Jeep JK Dana 30 Front Axle Swap Project フロントアクスルの交換

BC州Whistler近くのかなりラフな岩場を走行中、50cmほどの深い溝に助席側のタイヤを強く当ててしまい、この結果、フロントアクスル (Dana 30) のハウジング部分を曲げてしまった。そしてその後、まさかアクスルが曲がっているとは知らず、家に帰る途中の高速走行の負荷によって、コントロールアームがアクスルに溶接されたブラケットが完全に折れ曲がってしまった。1ヶ月以上、保険屋やクルマ屋とのストレスフルなやり取りに痺れを切らし、自力で1から直すことを決意。以下はその記録。これまでの修理の中で最も長い工数と時間をかけたプロジェクトとなった。

折れたコントロールアームの溶接部分
ハウジングが曲がってコイルが湾曲している

Day 0 - 9/11/2023

Facebookマーケットで掘り出し物の中古アクスルを見つけ、オーナーの家に夜、Dana 30アクスルを早速取りに行くことになった。VacouverからLangleyまで高速に乗って往復2時間ほど。早速現物を見せてもらう。ギア比4.88にさらにAussie製のlunchbox lockerがついている。なんと$400で取引成立。ありえない価格だ。。新品でギアの入ったアクスルを買おうとすると、$6,000以上は確実にする。本当にラッキーだ。2010年のモデルなのでそれなりに使い込まれているが、固着したサビを落とせばきれいになるだろう。オーナーは40インチのタイヤを履くためにより頑丈なJ8アクスルに交換したため、不要になったとのこと。いいジープオーナーだった。レンタカーに乗せて家まで帰る。重い!ちなみにこのアクスル、70か80キロ近くあり腰がおかしくなりそうだ。家に帰って中のディファレンシャルギアの状態を確認。金属片などもなく、全く問題なさそうだ。さてプロジェクト開始。

新しいデフの確認中


Day 1 - 9/12/2023

80キロのアクスルをなんとかジャックに乗せて作業開始。固着した砂、泥、サビをグラインダーと金属のワイヤーブラシで徹底的にとっていく。ものすごい量のサビが取れる。

Day 2 - 9/13/2023

引き続き錆取り作業。サビはほとんど取れた。

Day 3 - 9/14/2023

新しいアクスルには古いボールジョイントがついたままになっていた。正確には、前のオーナーは完全に固着したジョイントを外せず、無理やりボルトを切断し、ステアリングナックルを取り外していた。ボールジョイント用の専用工具で抜こうとするがびくともしない。長さ60cmくらいの大きなレンチを使ってもびくともしない。トルクが足りないか?Youtubeで何度も動画を見ては試すが、うまくいかない。潤滑スプレーをかけても全く効果なし。数時間粘ったところで、気が折れそうになる。これが外せないと次の段階には進めない・・・。気を取り直して、大きなハンマーとプロパンのバーナーをamazonで追加で購入。明日に持ち越し。

Day 4 - 9/15/2023

ボールジョイントの取り外し再挑戦。特殊工具をセットしたあと、限界までトルクを掛けて締める。そしてハンマーでアクスルのinner axle Cをとにかく叩きまくる。叩いては少し締めるを何度か繰り返すと遂にボールジョイント (Upper Ball Joint)が取れた。達成感がすごい。そのまま、残りの3箇所も同じような要領で外すことに成功。これは初めての交換だったからか?一つが外れるまで特殊工具の使い方が合っているのかさえ自信がなく、難しかった。ジョイントの接合部分のサビを徹底的に落とす。錆転換剤のキット (POR-15)で赤錆を転換してアクスルを水洗いし、乾かしてから黒の塗料でペイント。仕上がりはまずまずだ。新品のアクスルのようだ。秋晴れが続き作業が進んだ。

サビを取り除き綺麗になったアクスル

Day 5 - 9/16/2023

デフのカバーをきれいに磨き、赤色にペイント。下回りは黒なので差し色が映える。新しいアクスルは、前のオーナーが使っていた左右のアクスルシャフトもついてきたが、ジョイント部分にガタが来ており、内部のグリスはほとんどなくなっていそうだった。これはいい機会だと考え、予備的なメンテナンスも含めてユニバーサルジョイント (U-Joint)の交換を行うことにした。ところがこのシャフトは比較的柔らかい金属でできており、ジョイントを外すときにハンマーを何度も当ててしまい(固着していた)、その結果、シャフトの耳の部分を曲げてしまった・・・初心者のミスだ。また、新しいSpicer製のUジョイントのサイズが0.5mmほど大きく、ハンマーで叩かないと入らないことも原因だった。これは結局、違うブランドMoogのUジョイントを買うことで解決した。


新品のようなアクスルになった

Day 6 - 9/17/2023

新品のボールジョイントが届いたので、外したときと逆の方法で4つを取り付けていく。金属の穴に金属のジョイントを相当な力をかけてプレスしないといけない。この作業も簡単ではなかった。途中、何度か動画を見直し、やり方が正しいのかを確認しつつ、進めた。4時間くらいはかかってしまったと思う。しかしボールジョイントの交換は二度とやりたくないないなあ。本当にうんざりだ。次回必要ならクルマ屋に頼むかな。こうして1週間かけて、新しいアクスルの下準備が完全に整った。

やっとの思いで入ったボールジョイント

Day 7 - 9/20/2023

ついにジープ側の作業開始!通常はアクスルにジャックを固定するが、今回はアクスル全体を外すので、左右のフレーム側にジャックを固定して、フロントのタイヤを外す。ここから、とにかくフロントアクスルにつながるすべてのパーツ類を外して行く作業だ。スキッドプレート、フロントドライブシャフト、タイロッド、ドラッグリンク、トラックバー、スウェイバーリンク、ステアリングスタビライザー、そしてブレーキローターとキャリパーを外す。アクスルは、この段階で、上下のコントロールアームのみで、クルマのフレームと繋がっている状態。作業を特に問題なく進んだ。

色々なパーツを外していく

Day 8 - 9/21/2023

ブレーキが外れたので、次はホイールハブアッセンブリ (ハブとベアリングが一体化したパーツ)をアクスルシャフトから外そうとするが、完全に固着して動かない。潤滑スプレーをかけまくり、ハンマーでハブ部分を叩きまくる。そうすると数ミリの隙間が開いてきた。この隙間に潤滑スプレーを更にかけて、少しずつ外していくと最終的にアッセンブリを外すことに成功。ナックルとの接合部分の固着が激しく、フォーラムを読み漁っていると、交換した方がよいとのことなので、左右とも新品のパーツを発注。新しいスピードセンサーもついてくるもの。このホイールハブは、20万キロも動いたので十分な役目を果たしただろう。その後、左右のステアリングナックルを外し、アクスルシャフトを無事に抜き出すこともできた。助席側のシャフトは少し抜きづらかったが、これはアクスルハウジングが確実に曲がっていることの左証だろう。左右どちらのスプラインも欠けたりはしていなかった。

Day 9 - 9/23/2023

前日は雨がひどく作業できず。この日も夕飯を食べたあとからすぐに作業開始。ショックアブソーバーを外し、左右のコイルスプリングを外す。フロアージャッキを噛ませた後、前にアクスルを動かすことで、抜き出すことができた。そして、遂に古い曲がったアクスルを取り出すことに成功。


壊れたアクスルが姿をあらわした

曲がって変形したアクスルが摘出されたとこ古いアクスルからバンプストップの延長ブラケットとトラックバーのブラケットを外し、新しいアクスルに取り付ける。トラックバーのブラケットにあるボルトの一つがどうしてもはまらないので、新しいアクスルにドリルで穴を開けて加工し対応。そして、新しいアクスルを運び込み、少しずつフロアージャッキで位置を調整し、アッパーコントロールアームをまず固定し、そのあと新しく買ったロワーも固定する。これでクルマとアクスルが仮止めされた。このあとに、タイロッド、ドラッグリンク、スウェイバーリンクを新しいアクスルに仮止めした。ショックはスプリングコンプレッサーを使い圧縮したあとにインストール。ここまで来ると完成にかなり近づいてきた実感がある。日付が変わる頃に作業終了。

新しいアクスルがインストールされたところ

Day 10 - 9/24/2023

ボールジョイントおよびコントロールアームにグリスを注入。ブレーキパッドやキャリパー、ローターなどの砂やホコリなどをブラシできれいに掃除。スピードセンサーをホイールハブアッセンブリから外す。センサーがエンジンベイの手の非常に届きにくいところにあり、手こずる。結局、フェンダーを外すことで作業がしやすくなった。途中で雨が降ってきたが気合で作業を続行。ついでいつぞやの牛糞がたくさんこびりついたフェンダーをきれいに掃除。さて、前回失敗してしまったユニバーサルジョイントの交換に違うブランドのパーツで再チャレンジ。いとも簡単にできてしまった。一安心だ。これで安心してアクスルシャフトを新しいデフに入れられた。ホイールハブアッセンブリを更に取り付け、ブレーキパッドにグリスを塗り、ブレーキをすべて取り付ける。ハブやキャリパー、アクスルナットをトルク締め。ジャッキで車体を更に持ち上げ、タイヤを取り付ける。一旦バッテリーを外し、トラクションコントロール関係のエラーをリセットする。ジープが元通りになってきたぞ。ブレーキクリーナーで、デフの中をきれいにし、表面を改めて磨き、ガスケットシールを塗ってカバーはめる。新しいデフオイルを注入。ジャッキをおろし、そしてテスト走行だ!

ついにプロジェクトは完了へ・・・

家の周りを恐る恐る走ってみる。約一ヶ月ぶりのジープの運転だ。走るぞ・・・。大通りに出て、50-60km/hくらいで走ってみる。ステアリングはかなり硬く、すぐにセンターに戻ってこないが問題なく運転できる。またステアリングが少し不安定だが危険なほどではない。ボールジョイントが新品なので、慣らしが必要だろう。そのまま20キロくらいテスト走行し家に戻る。雨の中の作業を終え、日付は変わっていた。

プロジェクトのまとめ

日を追うごとにステアリングは少しずつ安定しており、90km/hでの高速走行もできるようになった。ただ、アライメント後日クルマ屋でしてもらおうかと思う。さて、今回のアクスル交換にかかったパーツ代は以下の通り。

  • Dana 30 Complete Front Axle Assembly (4.88 gear ratio) x1: $400
  • Moog 371 Axle Universal Joint x2: $78
  • Ball Joint Set x1: $53
  • Rubicon Express Adjustable Front Lower Control Arms x1: $236
  • TeraFlex 9550 VSS Shock Absorbers (3-4 lifted) x4: $306
  • Moog Wheel Hub Assembly x2: $295

アクスルの交換について、当初、クルマ屋が出した見積もりはなんと$7,900だった。しかもこの見積もりには、Uジョイントやホイールハブアッセンブリの交換費用などは含まれておらず、おそらく$9,000 (100万円以上?)は覚悟しないといけなかっただろう。これほどの大改造・大修理を工賃タダで、更に破格でアクスルを譲ってもらうことができて本当にラッキーだったとしか言いようがない。下準備に1週間、実際の取り付けに1週間ほどを要した。冬の雨季が本格的に始まる前に終えられてほんとうに良かった。工数がとても多く、初めての作業ばかりだったために、経験のある人ならもっと早く終えることができただろう。

北米では、Dana30からRubicon Dana 44またはFord Dana 60へのアップグレードはよく聞くアップグレードだ。できればより頑丈なDana 44にアップグレードできればよかったが叶わなかった。また溶接や構造的な弱点を補強するためにトラスをつけてアクスルを強化するパーツ (Axle Truss Kits)もあるが溶接が必要なので、今の環境では難しい。いつか挑戦したい。また、ディファレンシャルギアはフロント4:88になったが、リアは3.73のため、このままでは四駆走行ができない。四駆として使うためには、リングギアとピニオンギアを4.88へと変更する必要がある。素人にはとてもできないので、専門ショップで頼もうと思う。

プロジェクトを終えることで、ソリッドアクスルを採用する四駆の構造への理解が非常に深まり、時間をかければ自分で全て直せるだろうという自信にも繋がった。今後の大きな糧となるだろう。

2023年8月9日水曜日

Camping trip to Merritt (その2)

5:40 am 新しいテントの匂いになれない犬が何度も寝ては動き回り、明け方に起こされた。ルーフトップテントの寝心地は最高だった。ふかふかのマットレスと寝袋のおかげか、背中も痛くないし、キングサイズくらいの広さがある。大人2人と犬が寝るのには十分だ。テントの外側はかなり結露している。少し通気しておいたほうがいいかな。

8:30 am 朝日が差し込んできた。昨晩の到着は深夜だったので、ここで初めて自分たちがアカマツに囲まれた森で寝ていたことを知る。美しい森だ。気温は15度くらい。お湯を沸かし、インスタントコーヒーを淹れ、バナナを食べ簡単な朝食にする。

はしごから降りれず心配そうに見つめている
10:05 am 最初の目的地 Bluey Lakeへ向かう。30分くらいトレイルを走り到着。先客が何グループかいた。そう3連休の初日の朝。ピックアップトラックに小型の船を載せて釣りを楽しむ夫婦がいる。Bluey Lakeは特別な湖の一つ。水が透明なエメラルドグリーンなのだ。東南アジアのリゾート地にある海のよう。透き通った透明度の高い水質に加え、水深が数メートルと浅く、そして地底が白い砂地で覆われているからだろう。クルマから降りてこの湖の色を見たとき、ああ遥々きてよかったなと思った。
Bluey Lake

小腹がすいたのでさくっと昼ごはんを作る。カレーラーメンとスパイシーフムスを人参につけて食べる。うまい。フムスは、ひよこ豆をペーストにした中東で食べられる付け合せの一つ。こっちのスーパーでは様々な味がついたフムスが売られている。

1:57 pm 給油などをするためにMerrittのダウンタウンまで戻ることに。トレイルを降り、Highway 97Cに合流。所要時間は1時間くらい。

3:14 pm 給油とペットショップで壊れてしまった犬のハーネスを買い直す。助かった。ふたたびHwy 97Cに乗りKane Valley Rdまで。ここからはダート。山というより下草の生えた広大な丘が広がるエリアだ。ここをゆっくりとクルマを走らせ景色を楽しむのが贅沢だ。少しすると放牧された牛が姿を表す。道で寝ている牛たちにゆっくりと近づき、道を開けてもらう。ここの牛はとにかく自由だ。草を食べ、自由に山を移動して寝ている。山はアカマツと白樺が交互に生えている。

美しいダートがどこまでも続く

3:59 pm Englishman Lakeに着く。標高は1,091 m。湖の手前がきれいな下草が生えているので、ここで一旦休憩することにしよう。Platform 7で買ったエチオピア産の豆を挽き、コーヒーを淹れる。小腹が空いたので、Johnsonvilleのソーセージも焼いてしまった。まずフライパンで水を沸騰させソーセージを水がなくなるまで茹でる。そして弱火で焼く。これがうまいのだ。湖の湖岸は少し泥がたまり葦が生えている。Lower mainlandでは見ない植生だ。 

休憩後、Kane Valley RdからVoght Valley Rdへと分岐しさらにShea Lake Forest Service Roadへ進み、キャンプ地を探す。道は荒れてでこぼこだらけだが、特にテクニカルな場所があるわけではない。Shea Lake沿いにはRec siteがあるようだ。何台かのキャンパーたちが見える。さらに進むとトレイルは狭くなっていく。そしてしまいには、30頭くらいの大小様々な牛たちに周りを取り囲まれてしまったのだった。牛が怒って鳴いている。うーん、ここではさすがにキャンプはできないな。もう少し進んでみよう。クルマは牛の糞と泥と砂まみれになっている。すべて牛が最優先。

牛に囲まれて進めない

6:36 pm Tahla Lakeに到着。標高は1,027 m。素晴らしい湖岸を見下ろす場所を見つけた。最高のロケーションだ。誰もいない。さっそく夕飯にしよう。今晩のメニューは、牛肉でタコスを作る。具はパクチー、トマト、オニオン、そしてチェダーチーズ。最高にうまい。

ここから湖が一望できる

20:44 pm ルーフトップテントを広げる。本当に設営が簡単だ。だらだらビールを飲んで過ごしていると、空がオレンジ色へと変化していく。美しい日没だ。アカマツの樹皮が夕日に照らされている。あっという間に一日が終わろうとしている。Tahla Lakeはトップ5に入る最高のキャンプサイトの一つになった。泥と砂にまみれた犬をクルマの中に連れて行く。大人は歯を磨き、顔を洗いそして眠りにつく。

  • 移動時間: 6時間くらい?
  • 移動距離: 96 km
  • 総移動距離: 439 km


2023年8月8日火曜日

Camping trip to Merritt (その1)

夏の間、カナダBC州を冒険するキャンピングトリップを考えていた。BC州はとてつもなく広大だ。南北に直線で1,200 km、東西に1,050 kmもある。候補となっているエリアは、バンクーバーから北へ400 kmほどのLillooetさらに東の広大な辺境Cariboo、そして乾燥した大地の広がるOkanaganのエリア。最寄りの町まで高速で行き、その周辺に延々と広がるオフロードトレイルを走り、探索し、山や荒野でキャンプしながら見たこともない景色を見たい。

決められたキャンプ地にたどり着くことがだけ目的ではない。目的地のはっきりとした一般的な旅行とは少し違う。電波はもちろんガソリンや食料も手に入らない人里遠く離れた山にいくためには、とにかく念入りな準備が必要だ。山道専用の地図と衛星地図をにらめっこし、等高線からどれほどの傾斜があるエリアかを把握する。きれいな色の湖や滝にピンを立てておく。水や食料のほかに、燃料を計算したり、スペアタイヤ、ジャッキ、コンプレッサ、ー万が一クルマが壊れた場合に修理するための一通りの工具などキリがない。というか、クルマが壊れてもなんとかアテをつけて直せるだろうという自信が必要だ。山道を走り、キャンプ地を探すこと、未知のエリアを探索すること、作る料理を考えること、様々に起こる問題を解決しようとする行為の総体。これが病みつきになる。

旅の始まり

BC州の夏は山火事がひどく今年ものその例外ではなかった。そのため比較的マシだと思われたBC州東部の町MerritおよびKamloopsを目指し、ここから周辺の山々を転々と移動しようと考えた。Vancouver-Merritはおよそ300 kmなので休憩を入れて4時間ちょっとくらいだろうか。

金夜に出発し月曜に帰ってくる4日間の計画。朝、まずはいつものように大学に向かう。ジープのエンジンをかける。ウィーンと唸る音がする。なんだろう?前日まで問題がなかったのに。。。一気にテンションが下がる。いつもこうだ。誰かに行くなと言われている?

一度クルマを路肩に停めて、エンジンを見てみよう。少し吹かしてみると、回転数と完全に連動した音だとわかった。ベルトか?エンジン内部か?あるいはオルタネーターか。異音の場所は突き止められなかったが、ミーティングの時間が差し迫っていたので、様子を見つつとにかく大学まで行ってしまおう。すこし走るとバッテリーの警告灯がついたので、OBDポートにスキャナーを差し込み、ケータイでクルマの電圧をチェックしながら大学へ向けて残りを走る。11Vから10.9Vくらいだ。低い。オルタネーターがほぼ逝ってしまったんだろう。バッテリーが充電されていない。とにかく15kmほど離れた職場のある大学まで到着。

昼過ぎにLordco (パーツストア)に電話し、適合する型番のオルタネーターの在庫を確認。バスで店までピックアップし、大学の駐車場まで工具とオルタネーターを持っていき、さっそく新品に交換。20分くらいで完了。センサーを取り外すのに少し苦労。規定のトルクでボルトを締める。・・・エンジンをかけてみる。。。いつものエンジン音だ!電圧をすぐにチェック。13Vくらいだ。問題ないだろう。唸る音はやはりオルタネーターだった。もし解決しなければ次はバッテリーということになるが、おそらくまだ持つだろう。デンソーのオルタネーターは、20万キロ以上働いてくれた。これでキャンプに行けるぞ。自分の診断がバッチリ当たっていたこと、そしてまたクルマが動き出すことは嬉しい。

そして動き出す

7:40 pm 食料や衣類、工具を詰め込みようやく出発。VancouverからHighway 1でHopeへ向かう。道は空いている。100km/hくらいで巡航。

9:28 pm Merritとの中間地点Hopeに到着。マクドナルドでアイスコーヒーを買いしばし休憩。そしてHighway 5 (Coquihalla highway)に乗り換えMerrit方面へ。1年以上ぶりだ。Coquihalla hwyは北米の中でも最も危険なハイウェイと言われ、突然の猛吹雪ですごい数の事故が毎年の冬に起こる。トラックは横転し、一つのスリップが玉突き事故になる。Hopeから最初の30 kmくらいの区間で標高1,000 m以上登るため、非力なエンジンにはとてもきつい。ほとんど3速にシフトダウンして走る。燃費は最悪。V8エンジンが欲しくなる。こういう坂道は運転したくない。夏場、オーバーヒートしたクルマが路肩に止まっているのは風物詩。次は自分だとヒヤッとする。HopeからMerritまでの120 kmくらいの間に町らしい町はなく、給油や食料の調達などは必須。峠を何個も越えていく。

11:08 pm Merritに到着し給油。ひとまずHighway 5A (Princeton-Kamloops Hwy)から97C (Okanagan Connector)に入り40 kmほど東へ走りBluey Lakeへ向かう。ここはBC州のProvincial Parkの一部で、三連休の前日もあり結構人がいるようだ。トレイルは平凡で二駆で十分走れるレベル。Bluey Lakeの途中にテントを張れる場所を見つけ寝ることにする。

1:04 am 初めてルーフトップテントを試す夜。マットレスの寝心地が楽しみだなあ。20キロもある犬もクルマの屋根に取り付けたテントに頑張って運び込む。標高は1,068 m。15˚Cくらいか、少し肌寒い。ジープはよく走ってくれた。新品のオルタネーターも問題なし。きっと明日は素晴らしい色の湖を見ることができるだろう。テントの灯りを消す。気づくと眠りに落ちていた。

  • 移動時間: 5時間24分
  • 移動距離: 343 km 
  • 総移動距離: 343 km