2024年1月3日水曜日

ディファレンシャルギアの不調と修理

V6 3.8Lは車重に対して非力なエンジン(202 hp / 237 lb/ft)で、そこにさらに重くて大きな大径タイヤを履かせると登り坂などでの運転は楽しいものではない。もともとのギア比は、3.73:1なのでこれを4.88にre-gearすることで、パフォーマンスとくに1,500–2,000 rpm付近でのトルクが非常に高まり、33インチのMTタイヤでも、本当に運転しやすくなった。特に3速でも80 km/h以上を維持することがきつかった傾斜の厳しい長い高速の登り坂を、4速でも快適に運転できるようになった。オフでの走行時、きつい下り坂でとにかく減速してコントロールしたい場合にその威力を発揮した。4LOで1速に入れると、3–5 km/hくらいを維持でき、ブレーキングする必要がほぼない。これはより正確にクルマをコントロールし、さらにブレーキのオーバーヒートも防ぐことができる。

ところで、日本語だとこのギア比を交換することをファイナルダウンというそうですが、和製英語でしょうか。北米では一度も聞いたことがない。Re-gearかgear swapと普通は言います。日本語と英語で、名称が異なる部品もある。例えば、日本語でドライブシャフトはこちらでは、アクスルシャフト (Axle shaft)に対応しているし、こちらでのDrive shaftは日本だとプロペラシャフトというみたいですね。

フロントのデフは、夏に一式自分でアクスルを交換したときに前のオーナーが4.88:1のRing/Pinion GearとAussie製のLunch box lockerを取り付けていたので、リアのみショップでSpicer製のギアに交換してもらった。また、Limited Slip Differentialのクラッチが摩耗して壊れていたので、これも強化されたクラッチプレートに交換してもらった。ランチボックスロッカーは、日本ではほぼ馴染みがないものかと思うが、これはキャリアに入れた2つのプレートが4WDにしたときに左右のアクスルシャフトをロックすることで、トルクの分配を1:1にするというもの。オフロードでは非常に強力だ。2WDにおいては、プレートがラチェットのような動きをするため、プレート同士が擦れあって、左右の回転差を吸収する。このため、普通にストリートでも走行できる。というか、2WDではほとんどの状況でロッカーが入っていることを感じ取ることができない。

問題は右にステアリングを大きく切ったときのみ、2WDにおいても、ロックしてしまい、タイヤがガガガッと地面を擦ってしまうような振る舞いをしていることだった。おそらくだが、雪山で下に雪で隠れた深い穴のような場所にタイヤを当ててしまい、これによって、助席側のアクスルハウジングがわずかに曲がってしまい、二駆においても回転時にシャフトから余計なトルクがロッカーのプレートにかかり、カチャカチャと回転差を吸収すべきところをロックしてしまうような振る舞いをしているのだろう。このような可能性について、Jeepグループの一人から指摘され、とても納得した。仕組みについて、可能性について、詳しい人の意見はとても参考になった。この見立てが正しければ、Aussieロッカーを取り外し、オープン(左右のタイヤは別々に回転する)にすれば、暫定的には解決できそうだという。

キャリアは今のものを使えばよく、ロッカーを摘出して、かわりにスパイダーギアとサイドギアをスラストワッシャーとともにインストールすればよい。こう書くと非常に簡単だが、デフの中身をすべて取り出す必要があるため、タイヤ、ブレーキ、ベアリングアセンブリー、そしてアクスルシャフトを取り出すとようやくデフを取り出せる。

問題はSpider/Side gearsをどのようにして手に入れるか。新品がかなり高く400ドル以上する。地元のJeepグループに聞いてみると、家から80 kmくらい離れたMaple RidgeにDana 30のopen carrierを持っている人がいるとのことで、早速家に取りにいくことに。150ドル。話が盛り上がり一時間くらい雑談して帰宅。天気のいい週末に取り掛かろう。

デフを取り出す直前。タイロッドを外すと随分と作業がしやすくなった。

左右のベアリングキャップと古いシール

慣れているので、左右で20分づつくらい。ついでに、アクスルのシールもいいタイミングなので交換することに。左右に2本づつあるボルト、リングギアとキャリアの接点などにペンにマーキングしてもとの位置に完全に戻せるようにしておく。アクスルのシールには、専用工具があるととても便利で、amazonで事前に注文しておいた。念のため、ハウジングとの接点にはシリコンのRTVをつけておいた。これで漏れないはず。

中をきれいにして、新しいシールをプレスしたところ

ロッカーを取り出した。まずは中身のプレートをバラしていく。目立ったキズや欠けた部分などはなし。
Aussieロッカー

また、直接関係はないが、運転席側のUジョイントのキャップが外れてしまい、交換が必要だったので、これもやる。プレスで古いをジョイントを抜き出し、新しいUジョイントをインストール。固着しているので、結構な時間がかかってしまった。

アクスルのUジョイントの交換

もらってきたDana 30のキャリアから、Spider/Side gearsを取り出し、ロッカーを取り出したキャリアに組み込んでいく。Side gearのワッシャーは自分のものを使った。どうも貰ったキャリアに入ったワッシャーは僅かに厚い。クリアランスなども問題なく、きれいに組み込むことができた。ほっと一安心。規定にトルクで組み付けて、デフに戻す。そして逆順にすべてを取り付け直していく。

オープンキャリアとなったDana 30

テスト走行を行ったところ、以前に確認された2WDで右に旋回したときに感じたタイヤのロックが解消された。作業自体は一日半くらいかかったが、それ以上に、ここには書いていないが、一度デフを開けてロッカーを取り出し問題がないかを確認してもとに戻す作業をしているのだった。ギアをMaple Ridgeまで取りに行ったり、結構たいへんだったが、こうしてまたスムーズに走れるようになってよかった。また、2割程度の燃費が向上した。これは2WD時にもタイヤがロックしており、変な抵抗が生まれていたからだろうと思う。

走破性という意味では今回の組付けによってオープンキャリアになってしまい、以前よりトラクション性能は確実に劣ることになるが、これはまたいつかの機会に改良したい。














2023年12月4日月曜日

11/24-26 Sunshine Valley and Pasayten River

11/24 Day 1
10:05 PM バンクーバーを遅めに出発。

11:52 PM 渋滞もなくHwy 1でHopeのマクドナルドに到着。Hwy 1は途中、濡れた路肩が凍っており、タイヤがわずかに滑ってとても運転しにくかった。怖かったので80km/hで流す。外気温は2-4度くらいだったと思う。Falken WildpeakのMTタイヤなのでicyなコンディションは苦手。ToyoのOpen Country MTよりは何倍もマシ。

Hopeで給油。ディーゼルヒーター用にもタンクに3Lほど追加。標高は1,000m以上で寝る予定なので、かなり冷え込むはず。

12:38 am Sunshine Valleyに到着。ライトで照らされた夜道は凍ってきらきらと輝いている。10 kmくらいSumallo River Forest Service Roadのオフロードを走っていく。夏に一度来たことがあったので、なんとなくの土地勘があり、夏にキャンプした場所にクルマを止め、テントを広げることにした。外はかなり冷える。雪はなかったが土が全て凍りつきとても硬い。

テントを広げ、クルマからディーゼルヒーターを出したところ、灯油が漏れていた。さらにタンクから漏れた灯油が燃料ポンプとラインにもかなり付着してしまった。一旦、中を出してすべて拭く羽目に。。チャイニーズクオリティなので致し方なし。灯油を目一杯いれすぎなのと、オフロードで揺れて漏れてしまったのだろう。別のタンクに入れることを検討しよう。結局、この日は眠りについたのは2時前になってしまった。

移動距離: 176 km
総移動距離: 176 km
寝た場所: 49.23228, -121.23383 標高 893 m

11/25 Day 2
9:00 am頃 昨晩が遅くよく眠った。快晴。近くの山には雪が見える。火を起こし暖を取る。朝、コーヒーを淹れようとしたところ、プロパンのガスを持ってくるのを忘れてしまった。。Hopeまで戻って調達しなければ。

10:00 am頃 Sumallo River FSRを戻りつつ、分岐した道を標高1,000 mくらいまで登るとあたりは一瞬にして一面の雪景色に。道は少し融けた雪で氷のような状態。多少滑るがトラクションはまだまだある。快晴の空に雪が反射して、今年一番美しい景色が広がる。少し標高を上げてキャンプしたほうが良かったかもしれないとも思った。

雪と凍てついた氷の道に朝日が差し込む

12:25 pm Sunshine Valleyに戻り、Hwy 1でHopeへ。山を超えるだけなので、20分くらいだ。ホームセンターでプロパンを手に入れ、マックで昼ごはんにする。

1:13 PM Hopeを出発しHwy 3でEast gateを目指す。

2:10 PM East gateのガソリンスタンドにつく。East GateはHopeとPrincetonにある本当に小さな集落で、この村には一軒のガソリンスタンド兼何でも屋(General Store)があり、おばちゃんが切り盛りしている。昔はレストランがあったようだが今はない。いくつかのキャビンがあるだけ。東へ向かう旅人が給油のために訪れる場所だ。ちなみに、ここで給油するためにはおばちゃんに話しかけて、ポンプを動かしてもらう必要があり、クレジットカードの場合、多く払った分は「現金で」戻ってくる。キャンプ用の薪は昨日すべて売れてしまったらしく、残念。

East Gateにあるガソリンスタンド

East Gateからすぐのところに、Pasayten River Forest Service Roadが始まる。Pasayten Riverは隣国アメリカのワシントン州から流れ込む川で山道は国境のギリギリまで続いているよう。標高が少し上がると一面は雪景色に。ここでタイヤの空気圧を15 PSIに。20 cmくらいのパウダースノーの上を注意しながら進んでいく。十分にトラクションもある。雪が降るとなんでもない山道が美しく輝き、その中を永遠に進んでいきたくなる。

3:00 PM 頃 Pasayten River沿いに開けた場所を発見したので、ここでキャンプすることに。すでに西日に陽は傾き始めている。これから気温はどんどん下がっていくだろう。川の浅瀬はすでに凍り始めていた。美しく凍てついた雪景色がどこまでも広がる。夕飯は鶏肉で水炊き。それから赤身の牛肉を焼く。

日が落ちるとマイナス5度まで下がる

移動距離: 124 km
総移動距離: 300 km
寝た場所: 49.05809, -120.55282 標高 1,112 m

11/26 Day 3

8:30 AM 起床。ディーゼルヒーターのおかげでテントの中は快適だったが、外は凍てついている。外気温はマイナス10度。最も寒い中のキャンプになった。あらゆる水分が凍りつき、ペットボトルの水やウォータータンクも凍っている。火を起こしとにかく暖を取る。インスタ味噌汁を朝ごはんに食べる。陽が差し込むまでとにかく寒いがきれいな朝だ。

朝は-10Cまで冷え込みすべてが凍りついた


凍てついた大地

11:30 AM 頃 片付けてキャンプ地を出発し、さらに川沿いを進みアメリカとの国境付近を目指す。標高がさらに上がりパウダースノーは深くなる。どこまで行けるだろうか?結局、1,356 mまで登ったところで、時間もあるので引き返すことに。残念だが、またここに戻ってきたい。次はもっと雪が深くなっているだろう。流石にJeepでも厳しいかもしれない。
誰もいない雪山に快晴が広がる

1:30 am 昼ごはんにラーメンを簡単につくり食べる。トレイルを下り、Hwy 3の入り口まで戻る。タイヤの空気圧を戻す。

2:06 pm East Gate出発。

3:11 pm Hopeのマックで休憩。

5:26 pm Hwy 1は渋滞なくスムーズに家についた。

移動距離: 258 km
総移動距離: 558 km


2023年10月30日月曜日

Elaho river Oct 27-28 2023

 Oct 28 8:07 pm Squamishに向けて出発。

9:20 pm ダウンタウンのガスに到着。外気温は4度ほど。霧で湿度が高いせいかそこまで寒くない。薪と水を補給。

10:49 pm Squamish River FSRを北上し、キャンプできそうな場所を探す。 途中の道で、大きな鹿かElkに遭遇。2mちかくあった。最初、近くのrec siteを目指したが先客あり。土日が晴れる最後だからだろう。月が明るく、山頂に積もり始めた雪が見える。14 km upあたりのElaho Riverのほとりに場所を発見。ここをキャンプ地とする。外気温はマイナス1度。テントを広げ、ディーゼルヒーターをつける。ちゃんと動いてる。温かい空気がテント内を充満させている。快適だ。自作のポータブルバッテリー(600Wh)は問題なく動いている。テントがあまりに暖かくすぐに快適に眠りについた。

Oct 29 9:15 am 快晴。外気温は相変わらずマイナス1度ほど。外は霜が降りて地面と草木の露が凍りついている。バッテリーをチェック。1%程度しか減っていない。灯油は4cmほど液面から消費しているがメモリがないので、正確にどれほどか分からないが、この調子なら3日は余裕で持つ感じだ。山に朝日が遮られなかなか気温が上がらない。クルマの中で寝ていた犬もこの寒さは余裕の様子。寒いので、インスタント味噌汁を飲んで、コーヒーを淹れ、それからまた温かいテントの中で休む。川の向こう岸にそびえ立つ山には雪。そして滝が凍りついている。快晴で美しく張り詰めた空気。

美しく晴れた冬の朝

11:30 am 頃 川へ降りてだらだらと散策。近くに釣り場を探したキャンパーが来る。何が釣れるのだろう。どうもキャンパーよりも釣り人がこのシーズンは多いようだ。昼に中華の牛骨ラーメン。ディーゼルヒーターを使う副次的な効果は、乾燥した空気が絶えずテントの内部を満たすので、結露が全くないことである。いつもテント内が朝起きると結露するので拭き取るのが大変だったが、その心配はなさそうだ。

草木は凍てついていた

2:30 pm 頃 30 km upあたりまでクルマを走らせ、その後は帰路。Fox&Oakでコーヒーとドーナツを買ってだらだらと過ごす。

4:30 pm Hwy 99でバンクーバーへ。渋滞がなく5:40 pmごろに帰宅。

総移動距離 274 km

ディーゼルヒーターの改善点

(1) 燃料タンクの弁からクルマの揺れによって灯油が微妙に漏れる: これはamazonでマシなvent capがあるのでそれを使ってみる
(2) ディーゼルヒーターを安定してクルマで運ぶいい位置を見つける: 後部座席で固定したい
(3) ディーゼルヒーターの作りが適当で、あまり安定感がない: もう少し下を支える木を固定する部分を工夫する

2023年10月9日月曜日

3 days camping trip to Princeton - Day 3

 Oct 8 2023 - Day3

7:00 am頃、クルマの中で寝かせていた犬が起きて鳴いたのでテントから出てトイレをさせて周りをしばし散策する。氷点下のような寒さではない。一旦火を起こしてコーヒーを入れるがまだ眠いので二度寝する。

美しい白樺の紅葉

9:34 am 二度寝から起きて朝食。パンに卵焼きとチーズを挟んで食べる。快晴の秋空が今日も広がっている。ゆっくりと支度をして片付け。さて昨日は四駆がないと登れないかと思ったこの先のトレイルは歩いてみると全く問題なさそうだった。橋の壊れたYoungsberg Roadのすぐ横に枯れた川と土手を登れる場所があるのでそこからKettle Valley Roadへ進む。4 kmくらい牧草地帯を縦断する道を進むがほとんど道はメンテナンスされておらず、木が生い茂りクルマに枝が無数に擦れる。そして昨日発見した廃墟の前に差し掛かる。誰の家だったのだろう。外壁の状態はよく二階建てのような作りだ。

Kettle Valley Roadの眺め

廃墟となった家が牧草地帯にひっそりと佇む

11:22 am Kettle Valley Roadは、残念ながら廃墟から少し進むとゲートがありこれ以上は先進むことはできなかった。このさきは牧場として今も利用されているのだと思う。来た道を引き返し、Youngsberg Roadを東に進み、いくつもの湖が近くに点在する場所を目指した。道の状態は悪くなく、紅葉が美しい。

12:01 pm Jonny Lakeに到着。三連休なのに誰もいない。Rickey Lakeとその先にあるClifford Lakeに立ち寄り、眺めの良さそうなRickey Lakeで昼ごはんに休憩することにする。数台のクルマとすれ違う。このあたりは湖が点在しているので湖は一家に一つという贅沢さだ。レトルトのジャンバラヤに焼いたソーセージとトマトを乗せて食べる。うまい。火を起こしだらだらと過ごす。

3:00 pm頃、片付けて来た道とは反対側から山を下りハイウェイを目指す。Youngsberg Roadを進みそしてPike Mountain Forest Service Roadへと合流し、そしてSummit Lakeのすぐ横に出る。12度と気温は暖かく、この道は最高の眺めだった。紅葉で美しいダートが続いていた。10 kmほど走ると舗装路へ。ハイウェイ5a (Merrit-Princeton hwy)で40 kmほど走り、Princetonへと向かう。

4:09 pm Princetonで給油とおやつを買う。その後、泥だらけになったクルマを洗車して泥を落とす。泥とサビが固着すると整備のときに本当に苦労するので、オフロードを走ったあとはなるべく早く綺麗にしておくのが大切だ。さて旅もいよいよ帰路だ。バンクーバーまでは300 kmほどだ。まずはいくつもの山を超えるHwy 3でHopeまで。

5:42 pm Manning ParkにあるLightning Lakeで休憩。さて家までがんばって運転しよう。

8:21 pm 長旅を終えて無事帰宅。Hwy 1は渋滞に捕まることもなく帰ることができた。

  • 移動距離 361 km
  • 総移動距離 701 km

3 days camping trip to Princeton - Day 2

Oct 7, 2023 - Day 2

7:00 am頃 足先が冷えて起きてしまう。テントのはしごと外においておいた靴が凍っていた。一旦テントから降りて犬をトイレさせる。気温は-3度くらい。とにかく寒い。すぐにテントに入りもう一度寝る。

9:44 am 二度寝から起きる。太陽がようやく山を越えてこちらを照らし始める。まだ影になった土や草は霜に覆われている。火を起こし暖を取る。コーヒーで身体を温める。日が差し込んでくると青空が広がり、自分たちが美しい山の中にいることを初めて認識する。前日の夜中では、あたりがどんな場所なのか検討もつかなかったからだ。紅葉とアカマツ、そして澄んだ秋の青空が綺麗で、だらだらと午前中を過ごし、テントをしまいPrincetonの中心まで向かう。すぐそこだ。

テントの結露した水分が凍っていた

朝起きると秋の美しい晴れが広がった

12:12 pm 40 kmくらい走りPrincetonに到着。給油。Coalmontへと向かう。Coalmontまでは20 kmくらいですぐについてしまう。この町もまたゴールドラッシュで金鉱として栄え、そして衰退した町の一つ。ここにあるGranite Creekにも1900年代に建てられた家が残っているらしく、見てみたかった。Granite Creek Recreation Siteへと向かい、昼ごはんに。とんこつラーメンとソーセージ。

2:54 pm Granite Creekに立ち寄る。美しい紅葉の中、いくつもの小屋とそして1,900年頃に建てられたホテルの跡地がある。鉱山で働く人たちが寝泊まりしていたところだ。

100年以上前に建てられた家がまだ残っていた

3:24 pm さらに北を目指し、Tulameenという集落へ到着。Otter Lakeの湖岸ででしばし休憩。Coalmont Roadをさらに30 kmほどすすむ。

4:19 pm Youngsberg Roadを進もうとするが、どうも橋が流されて道がなくなっている様子。ところが川は干上がっているので、川を下りてみるがこの先の状況が分からないので今日はここまで。ひらけたいい場所があるのでキャンプすることに。後で調べてわかったが、どうも橋が流されて一応作り直す計画らしいが未定とのこと。閉鎖されていることになっているが、実際には枯れた川を渡ることができる。

紅葉した白樺が広がる森でキャンプ

5:54 pm 夕飯は鶏肉の鍋。締めのラーメンで温まる。昨晩ほど寒くなかったが冷えてくる。

10:00 pm 早めに寝てしまった。

  • 移動距離: 95 km
  • 総移動距離: 340 km



3 days camping trip to Princeton - Day 1

世の中はThanksgivingの三連休ということで、二泊三日のキャンプへ。今回はBCの東へ300 kmくらいにあるPrincetonという人口3,000人くらいの小さな町を拠点に、これまで行ったことのない山奥の村と周辺のトレイルを探検する。

Oct 7 2023 - Day 1

9:35 pm 仕事を終えた金夜。夕飯を食べてから準備開始。スーパーで必要な食料などを買い込む。Tim Hortonsでコーヒーを買って出発。

11:23 pm Hwy 1は遅い時間もあって渋滞もなく順調にHopeのマックに到着。途中、100 km/hくらいで走行中、ルーフトップテントで重心が高くなり風に煽られ運転しにくい。

11: 40 pm Hwy 3に乗り換えて更に東へ。Sunshine ValleyとEast Gateを通過し、100 kmくらい走る。

12:55 am Copper Creekに到着。誰もいないだろうと思っていたRec siteには三連休ということもあり、すでに先客が。そもそも4つくらいしかサイトがない場所。仕方なく真っ暗の中、Placer Bridge Forest Service Roadを上り、寝られる場所を探す。数キロ登ったところで、良さそうな場所を発見。ルーフトップテントを素早く広げて、寝ることにする。とにかく寒い。4度しかない。頭上には無数の星がきらめいている。すぐに眠りにつく。

  • 移動距離: 245 km
  • 総移動距離: 245 km

2023年10月4日水曜日

Camping trip around Carpenter Lake (Lillooet BC)

フロントアクスルの交換を終えて初めての週末。夏の間、山火事がひどく近づくことのできなかったバンクーバーから北へ300 kmほど離れたLillooetへ向かい、長距離の高速走行と四駆の必要ない簡単なダートとオフロードを走りキャンプすることにした。およそ一ヶ月ぶりのキャンプだ。前日の夜に修理のためにおろしていたルーフトップテントや道具類をクルマに戻す。Oct 1-2の一泊。

Google Mapでは出てこないがPembertonからLillooetはこのように一筆書きのルートがある

Oct 1 2023 (Day1)

7:40 am Vancouverを朝早く出発してガソリンを満タンにし、hwy 99に乗り北へと向かう。ハイウェイに乗るまでの道は渋滞もなく快適。

9:31 am 2時間弱でWhistlerまで走りGreen Lakeで休憩することに。気温は5Cとかなり寒いが秋晴れが本当に綺麗だ。途中の山の頂上には新雪が少しずつ見えてくる。

10:10 am Pembertonにすぐ到着し、犬と人間のトイレ休憩。AG Foodで水や鶏肉など必要なものを買い込む。このままhwy 99を北上し、Lillooetまで向かうことにする。距離は100 km大したことないが、ここからハイウェイとは呼べないような片側一車線、急カーブの登り坂が延々と続く。Pemberton-Lillooetはおよそ一時間半くらいだ。多くのカーブは20 km/h制限なので、下道よりも速度が出せない(出しようがない)。ちなみにPemberton-Lillooetの間は人間が住んでいないので、この100 kmの間では給油できないので注意。

11:34 am ハイウェイ沿いに見えてきたDuffly Lakeに到着。秋晴れで雪山が湖に映り込み、最高の景色だ。View pointに適当にクルマを止めて、オーニングを出してさっとラーメンを作り昼ごはんにする。

新雪が山を覆い始めた

1:25 pm Lillooetの数キロ手前のSeton Lakeは立ち寄りたかったポイントの一つ。雲が陰り始めていたがエメラルドグリーンの湖が広がる。湖岸には海から遡上して力尽きたトラウトやサケが大量に死んで腐敗臭が漂っていた。秋が終わろうとしている。ほとんどはクマに食べられたのだろうか。それにしても400 km近く海から遡上してこうして生まれた故郷に戻ってくるのはすごいな。体はぼろぼろに傷つき、鱗が剥がれて白くなってしまったトラウトが何匹も浅瀬を泳いでいた。初めて遡上した魚を見ることができた。

長旅を終えて力尽きたトラウト

1:53 pm Lillooetにようやく到着。1年半振りくらいだろうか。潰れたパン屋は相変わらずfor saleのまま。潰れたスーパーはなぜか営業を再開していた。ここで給油。ここからhwy 99を降りてBridge River Roadを使ってさらに東にあるCarpenter Lakeとその先にあるGold Bridgeという集落を目指す。このあたりで疲れたところでキャンプをしたいところ。Carpenter Lakeは巨大な湖で東西に70 km近くある。Bridge River Rdは途中から舗装路ではなくなり、砂利と土のダートへと変わっていく。Bridge Riverを走り続ける。道のすぐ脇は数百メートル下を流れるBridge Riverへの崖となっている。

美しいダートがどこまでも続く
3:55 pm 途中で休憩を挟み、湖岸を走り、Carpenter Lakeの端に到着する。BC Hydroがここで水力発電をしているよう。湯を沸かし、インスタントコーヒーを入れてしばし湖岸で休憩。ぼちぼち夕飯とキャンプ地を探そうということになる。

5:33 pm Carpenter Lake RoadからMarshall Creek Roadに入り、そこから10 kmくらい進む。二駆でも問題なかった。よかった。途中、何頭かの牛に遭遇。Marshall Lakeという小さな湖岸沿いに3つだけ机のあるcamp siteを発見。誰もいない。ここをキャンプ地にしよう。のどかな場所だ。寒いのでさっそく火を起こし暖を取ることに。およそ半年ぶりの焚き火だ。燃える薪をただぼーっと見つめ、パチパチと薪が燃える音に耳を傾ける時間が続く。ルーフトップテントを広げる。夕飯は、鶏肉で水炊き鍋。締めはラーメン。身体が温まり冬には最高の料理だ。どんどん気温が下がる。おそらく明け方には5度くらいになるだろう。薪を燃やし続け暖を取る。土だらけの犬の足を洗い、後部座席で寝かせる。11時頃には大人も就寝。

  • 移動距離: 354 km 
  • 総移動距離: 354 km

Oct 2 (Day 2)

7:00 am 起床。寒いのでさっそく火を起こす。雲の隙間からほんの10分くらいだけ朝日で湖が薄い赤色に染まっている。湖面には靄が立ち込める。だらだらと片付けてCarpenter Lakeを更に西へと向かう。

11:12 am Carpenter Lakeの端にある小さな村Gold Bridgeに着く。Wikipediaによると1900年代にBCで最も金が多く採掘された炭鉱で、その後掘り尽くしてほぼゴーストタウンとなってしまった場所。しかしながら村にはモーテル、General store、そして野ざらしになったEssoのガソリンスタンドがあり、およそ40人が生活しているらしい。無人のスタンドで念のため給油しようとすると、おばちゃんがタンクの蓋を開けて棒を差し込みなにか作業している。別にガススタの店員ではない。なぜかよく分からないが、月に一度タンクの中のガソリンの残量をこうして測っているらしい。初回になぜかIDを発行する必要があり、その使い方を丁寧に教えてくれてとても助かった。その発行したIDはべつに必要ないのだが、そのステップを踏まないと給油ができないのだ。あとでわかったことだが、Gold Bridgeの数キロ先にあるBralorneは完全に廃墟となったゴーストタウンで、誰も住んでいない場所のようだ。またその先にはPioneer mineという閉山した金鉱もあり、ぜひまた訪ねたい。

Gold Bridgeについた頃から雲域が怪しくなり、雨が降ってきた。地図を見るとHurley River Forest Service RoadがPemberton Meadowまで70 kmほどの山道で繋がっていることがわかった。これを使うとhwy 99で2時間以上かかる道が1時間くらいで山越えできてしまう。道がどれくらい荒れているのか、四駆がないと登れない急斜面があるのか分からないがガソリンは十分にあるので、引き返すことも念頭に行ってみよう。剥き出しの岩が多くある場所もあり標高は最高で1,384 mだったが、二駆でも問題なく走破することができた。雨量がかなり多かった。その後Upper Lillooet River Forest Service Roadへと合流してようやく舗装路 (Pemberton Meadow Road)へ。

12:54 pm 雨もひどいのでマクドナルドで昼ごはんにする。

1:39 pm Hwy 99で帰路。まだ昼なのでひとまずSquamishまで行くことにする。

2:56 pm SquamishのFox&Oakでコーヒーを飲んで休憩。ドーナツも美味しいがシングルオリジンのドリップコーヒーがうまい。そしてバンクーバーへ。

4:37 pm 帰宅。一泊ではもったいないようなエリアだ。また雪が降る前に掘り下げる必要あり。フロントエンドを作り直したジープで657 kmを問題なく走り切ることができて一安心。

  • 移動距離: 303 km
  • 総移動距離: 657 km