2025年7月24日木曜日

トラックに自作kill switchを取り付ける

トラックには新しいクルマにあるようなセキュリティシステムがないので、盗難のリスクを下げるためにキルスイッチを自作することにした。2000年モデルのChevy Silverado 1500ピックアップトラック。

キルスイッチを連動させる方法は色々あるが今回はfuel pumpリレーに接続されてfuel pumpを給電する配線を使うことにした。fuel pumpは単純なフューズではなくリレーになっており、以下のような配線がエンジンルームにあるフューズボックスにある。Fuel pumpリレーの87番がスイッチになっており、そこからグレーの配線がC3コネクターのF1ポジションに接続されている。

Fuel pump relayの配線図

C3コネクター(赤色)の左上(F1ポジション)がfuel pumpに給電する配線

どこが実際の配線になっているのかを調べるのが一番時間のかかる部分だったが、LT1SWAP.COM 1999-2002 FUSE BLOCKS and HARNESSES にすべての情報があるので、根気よく見ていけばよい。
https://lt1swap.com/underhoodfuseblock.htmより
このグレーの配線をカットして、その間に12vのON/OFFができるキルスイッチを取り付けて、そのスイッチをクルマの中のどこかに隠しておけばよい。
OFFの状態でクルマのエンジンをかけようとするとスターターは動いてクランキングするが、燃料が供給されないのでエンジンはかからない、あるいはすこしだけ燃料がfuel lineに残っていれば一瞬だけかかってエンジンはすぐに止まってしまう。


2025年2月4日火曜日

カナダの警官に免許証を盗られた話

 先週の日曜、Lillooetから30キロくらい南のRogers Creekから家に帰る途中、スキーリゾートのあるWhistler Villageで夕飯を食べようと立ち寄ったところ、女性の警官 (RCMP)に呼び止められた。パーキングが空いていなくて、のろのろと彷徨っていたら飲酒運転をしているのではと勘違いされたからだ。IDチェックされていくつか質問に答えて、そのあとクルマから降りて呼気からアルコールを検出するテストをやらされた。結果は陰性で(飲酒はしていないから当たり前だ)その後、少々注意されたあとに違反のチケットは切られずに終わった。近くの寿司屋で夕飯を済ませてそのまま家に帰った後、次の日にサイフにDriver licenseがないことに気付いた。昨晩のことを思い出し、そして99%彼女がIDチェックした際に返すのを忘れていると思った。これが月曜日。最悪だ。もちろん、免許証の携帯が義務付けられているので、免許なしでクルマを運転すると罰金になる。事情を説明すればいいだろうと思って無視して運転していたが、あまり気持ち良いものではない。とにかく早く取り返す必要がある。

1月28日 火曜日、Whister RCMPに電話するとすぐに繋がって事情を説明するとすぐに日曜日に働いていた警官に聞いてみるよと言われ、見つかったら電話してほしいことを伝えて電話を切った。この日は連絡なし。

1月29日 水曜日、Whistler RCMPに再び電話するとまだ分からないと言われた。これでは事態が進まないのでWhistler detachmentに何人の女性警官がいるのかと訪ねたら5人いることが分かり、さらに日曜日に働いていた女性警官は土曜日まで休みだと言われた。最短でも1週間待たなければならない。その後、ネットで色々と調べていると、広報担当の警官のメールアドレスをプレスリリースから見つけたので、ダメ元で送ってみた。それからICBCのサイトから一応免許証の再発行手続きのために予約を入れた。

1月30日 木曜日、メールから返信があり、尋ねてみるよと返信が帰ってきた。再びWhistler RCMPに電話。担当は同じ人で、まだ分からないと言われた。事態が進まずイライラが募る。年のため、Whistler Villageの落とし物を管理している部署にもレポートした。

1月31日 金曜日、また電話すると違う担当者が出てきて、先週の日曜日にシフトに入っていた女性警官は月曜日に出勤することがわかった。一週間の休みを取っていたのだ。一応、メールのつながっている警官に催促するが返信はなかった。

2月1-2日 土日は警察のオフィスは閉じているので電話が繋がらないので進展はなかった。特にできることはない。

2月3日 月曜日、電話をするとまだ分からないと言われた。おかしい。彼女は今日出勤するとはずと言うと明日ということがわかった。。受付は5人のうち、4人には聞いてくれて、全員が心当たりがないということだった。ここで残る可能性は出勤していない一人の女性警官となった。こんなことをしていても事態は一向に進まないので、電話越しに最終的に警官の名前とメールアドレスを聞き、彼女に直接メールすることにした。返信を待つ。これをもっと早くやっているべきだったのだ。

2月4日 火曜日、朝起きると一通のメールが!そしてやはり彼女が僕の免許証を持っていたことがわかった。ここまで長かった。メールでは遅いので、ケータイの番号を聞き、そしてすぐに郵便局から郵送してくれた。

ところで、警官の完全なミスなのでもっと早く彼女から何某かの方法で連絡するべきではなかったのか。とにかく見つかって良かった。

学んだこと:必ず呼び止められたら警官の名前を聞いておく。


2024年8月26日月曜日

Squamish riverでトラウト釣り

 湖でのトラウトフィッシングは割と慣れてきたので、渓流でのトラウトに挑戦してみた。流れもあり、湖とは違って魚のいる場所を積極的に探して行く必要がある。Squamish river沿いには、forest service roadがずっと通っており、また何度もキャンプしたこともあるので行ってみることにした。

青でマークした場所で釣った

最初に見つけたのは、本流から分かれた流れの穏やかな支流で、1-2mくらいの浅い場所で、石灰岩が溶け出して白く濁っている。清流とは違い、この川の特徴。10 lb braided lineに6 lbのフロロ、その先にスピナーをつけたところ、20cmくらいの小さなトラウトが釣れた。この場所ではいろいろ試したがアタリはあるものの、2匹釣れたのみ。ウキに小さなワームをつけて試したがアタリはなし。

小さなbull trout

下流に下って、いい場所を見つけたので、同じセットアップで釣り始めたところ、流れのとても早い本流と遅い流れがちょうど合流する場所で、5匹くらいの30cmを超える大きなbull troutが釣れた。
いいサイズ感

川釣りで想像以上に釣れてびっくり。大きな個体は引きも強くかなりアグレッシブで楽しい。よい自信にもなった。魚のいる場所を見つけるのがとても重要な気がする。

ところで、釣った魚の種同定は初心者には結構難しく、調べても住む場所によって体色が違うので簡単ではない。地元のフィッシングfacebook groupで聞いたところ、これがbull troutとわかった。前に釣ったのはもっと茶緑だった。

2024年8月21日水曜日

イリジウム衛星 サテライトコミュニケーションデバイス

Zoleoというイリジウム衛星を使った電波の届かない緊急用のデバイスを買ってみた。セールで$200で月額$25で専用の電話番号とメールアドレスが持てるというもの。イリジウム衛星は、地球の上空700kmを66個の衛星が周回し、地球のすべて(南極など)から接続できる。

SOSボタンを押すと、遭難救助隊の中の人とBluetooth接続したケータイを通じて、相互にやり取りすることができ、救助を要請することができる。また、電波の届かない山奥でも、200文字以下のSMSやメールを誰にでも、月に25通まで契約したプランでは送ることができる。このため、例えば一人で山に入ったときに家族に到着したことや、GPSで現在地などを知らせておくことができるというものだ。

こういうのは滅多に使うことはないし、使わないに越したことはないが、緊急の場面はいつ来るかわからない。山火事や雪崩、土砂崩れは本当によく起こるので、山道が寸断されてしまえば町まで降りていくこともできないかもしれない。Peace of mindというものだ。

2024年8月15日木曜日

Spences bridge, Lower Nicola, Logan Lake探訪 その2

前週に引き続き、MerrittとLogan Lakeに囲まれた西側の湖がたくさんあるエリアを探検することにした。あと2日あれば、このあたりの湖のおおよそは行くことができるだろうという計画だった。

8/9/2024

この日も仕事の関係で夜遅く、金夜11pm頃にバンクーバーを出発したが、Hwy1が工事でバンクーバーを抜けるまで1時間くらいかかってしまった。Hopeのガソリンスタンドに着いたのは深夜1:21amだった。ガソリンスタンドにつくとおぞましい数の蛾が光に集まり、セブンイレブンのドアが蛾だらけで開けるのも気持ち悪かった。店内も蛾だらけ。店員の歯が全然ないお兄ちゃんは、数日前のChilcotin riverの土砂崩れ(https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/bc-chilcotin-river-landslide-struggling-salmon-1.7283539)で山から蛾が流れされてきたと言ってたが本当だろうか?Hwy5からMerrittまで120km走って、先週見つけたLower Nicolaにある道沿いの場所でキャンプする。15℃くらいで肌寒い。一度来たとき、山に入る手前か入ってすぐの平らな場所を見つけておくと次回に相当楽な思いができる。結局、2:30am頃に就寝。

8/10/2024

遅めに朝起きると、素晴らしい天気だった。20℃くらいの気温で、時折涼しい風が吹いている。ゆっくり支度をしてLower NicolaのCancoでガソリンを入れ、そしてLogan lakeにHwy 97C経由で向かう。

乾燥して晴れた秋のような天気

Hwy97CからWitches Broom Roadを経由してGump LakeのRec siteに12:30pm頃に到着。雲行きが怪しいがここでランチ。Gump Lakeは手前が沼地になっており、釣りやボートをするには少し微妙だった。サンドイッチを作りステーキを焼いていると、雷がなり始めて小雨が降ってきたが、晴れ間も見えるのであまり気にせず数キロ先のTupper Lakeに行ってパドルボートと釣りをすることにした。

Tupper Lakeの眺め

Tupper Lakeは水温も高く釣りやボート遊びには絶好の場所だったが、残念ながらトラウトは釣れず。湖の奥の方ではかなり魚がジャンプしていたので、釣れると思ったがだめだった。4時ごろまで遊んで、そこから西へ40キロほどオフロードを走って、Big O.K. Lakeを目指した。湖の回りは、ごつごつした岩場で荒れた路面だった。ときおりタイヤを置く位置を確認しながらピクニックテーブルのある場所でキャンプすることにした。眠くて9時ごろには就寝。標高が1,600メートルくらいあったので、夜はかなり冷えた。おそらく10℃くらいだっただろう。

パドルボートを屋根に固定しておくとすぐに水に出せて便利だった

8/11/2024

この日は昨日走った道を戻るような形で、西へ40キロくらい走り、Antler Lakeへ行ってみることにしたが、この湖の手前は着いてみると湿地帯となっており、釣りができなさそうだったので、近くのDot Lakeに行くことにした。Dot Lakeは釣りができるようなデッキまで作られた場所だったが、あいにく小さなトラウトしかおらず針が大きくて餌を食べられるばかりだった。

夕方にLower Nicola方面を目指して山を降りはじめ、1時間くらい走って4pm頃にトレイルの入口まで戻った。途中、メインのFSRに合流する前のStumbles creekあたりの道はdeactivated(メンテナンスされていない山道)されており、水が流れ込んだ跡があり、岩が転がり、草が生え放題で走るにはかなり良かった。タイヤの空気を35PSIまで戻して、Merritt経由でHopeまで戻ったら6pm頃だった。サブウェイで夕飯を食べて、9時前には帰宅した。



JeepのDana44リアデフのオイル交換

JeepのDana44リアデフのオイル交換(227,130キロ)。前回は、4.88にギアを交換したときなので、おおよそ17,000km。2万キロか1年くらいを目安に交換しているので、少し早いが悪いことはない。フロントは年始にデフを取り出したときにオイル交換しているので今回は不要。

デフの中を見るのはいつも少し怖いものだ。リングギア、ピニオンギア、サイドギアとスパイダーギアの歯は見た感じ全く欠けたりしていなかった。ギアが削れた屑もない。デフカバーをペイントして、Lucas oilのSAE 80W-90を2Lくらい補充して終わり。カバーのボルトは30ft-lbsで締める。毎回、Black RTVでシールするのが汚れて嫌なので何度も使えるデフ用のガスケットを次回は使いたい。

デフの中は問題なし

なんとなく赤にペイントしてリフレッシュして見栄え良し

2024年8月13日火曜日

Spences bridge, Lower Nicola, Logan Lake探訪 その1

二週にわたり、Spences bridgeとLower NicolaそしてLogan Lakeに囲まれた100km四方くらいのエリアを探検した。地図を眺めているとこのエリアには、20個以上の大小さまざまな湖が点在しており、釣りとキャンプにはもってこいの場所であるが訪れたことはなかった。また、山火事で一部が消失しているが、林業が盛んで無限に大小様々な道とトレイルが張り巡らされており、とても魅力的な場所だ。

青で囲ったエリアを探検した

これはTopNotchNavigatorのスクリーンショットだが、見て分かる通り、まさに網目のように、オフロードトレイルが続いている。実際は行ってみないと倒木や落石、また古い道は木が成長してしまい通れないことも多いがとにかく無限の可能性を感じる。
☆マークは、湖に面したレクリエーションサイトだが、これも無限にあり時間が足りない

8/2/2024-8/4/2024

金夜11pm頃にバンクーバーを出発し、Hope経由でLyttonに到着したのは2:37amだった。暗闇のなか、Botaine Creek Roadを北上して、適当な場所で寝たのは3:30頃だった。疲れ果ててすぐに寝たが、朝になると直射日光を遮る森がまったくない場所で寝ていることに気づいた。暑すぎる。寝不足の中、Botaine Lakeをその先の目指してみたが、Spences bridgeから先のAshcroftで大規模な山火事が起きていて、避難警告が出ていた。消防の人たちがスプリンクラーの確認に来ていた。どうも湖の先からは、Lytton First Nationの人たちのReserve landで先に行けなさそうなので、LyttonからSpences bridgeを経由してHwy8に入り、そこから湖がたくさんあるエリアを目指すことにした。とにかく暑い日。

Hwy8はハイウェイといえど、走ってみるとダートでとても100km/hなどで走れるような道ではなかった。道の途中、大きなbig horn seepの群れに遭遇する。気温がどんどん上がり37℃以上あった。Skuhun creek roadから山のなかに入っていく。目指す場所は標高1,600mなので、幾分は涼しいだろうと期待。タイヤの空気を抜くときに外気温を測ると44℃を記録していた。18PSIで走る。


道はそこまで悪くないが傾斜もきつい。2WDのまま走っているとエンジンの温度が徐々に上昇してオーバーヒート気味になってしまった。慌てて4LOに入れるとすぐに正常に戻った。ラジエーターのファンが2WDだと高回転にならないので、外気温と傾斜で冷却が追いつかなかった。面倒くさがらず、すぐにローギアに入れるべきだった。ちょうど1時間かけて29.1km走り、Pimainus Lakeに3:15頃に到着。外は25Cくらいで風も涼しい。ジープの屋根にとりつけた200Wのソーラーパネルは順調に動いており、暑い山の中でフルーツアイスが食べられる贅沢を味わう。

Pimainusとはこのあたりのfirst nationの言葉で、"The flat underneath or near a steep rise"という意味らしい。まさに山を超えたあとに広がる平地のことだ。湖で釣りを始めると早速、20cmくらいの小さなレインボートラウトが釣れた。4匹釣ってさばいて冷蔵庫に保存。蚊やアブもいない。夕飯をつくり、そしてすぐに寝た。

レインボートラウトは淡白で美味い

湖が見渡せる最高のロケーション

3日目、荷物を片付けて近くのRoscoe Lakeに行くと、人が歩けるトレイルがあり、Knight Lakeまで小一時間ハイキング。手前が沼地になっており、魚はいるが小さすぎてアタリを合わせても1匹のみ。昼ご飯を作ってからまたGordon Lakeへ。この日初めて、バギーとダートバイクに乗った人たちに会った。山に人がいない。どこまでもダートが続き、高地独特の風が時折吹く。

Gordon Lakeの美しい眺め

Gordon Lakeに続くトレイルは景色がとてもよく、ほとんど使われていない道で、轍には草が生え始め、岩が転がり、湧き水が流れ込み、そして燃えて枯れきった山には下草と花が咲いて美しかった。湖の近くの最後のセクションは4LOに入れる。着いてすぐに釣りをしたがアタリはなく残念。パドルボートで湖の沖まで行ってみる。アイスコーヒーを入れて、時間がゆっくりと流れる。このエリアを探検するには圧倒的に時間が足りない。

山道を降り、タイヤに35PSIまで空気を戻す。Lower Nicolaを経由してMerrittで給油しつつ、Hwy5経由でバンクーバーへ帰る。総移動距離: 700kmくらい。帰り道、道路脇の木によじ登るかわいい子グマ (Black bear)にも遭遇。その2に続きます。


GPS情報